和紅茶の流行りと抹茶ブーム ~ 第9話

最近欧米での抹茶ブームのため、日本でよい抹茶の品薄が続いている。
日本でも抹茶アイスラテといって冷たいドリンクがどこでもあるが、基本
粉末緑茶でよくない?と思ってしまう。
ミルクに混ぜたりするなら淹れ方に工夫すれば別に粉末緑茶でよいようにおもう。
今日本の茶葉の生産量は落ちているし、抹茶用甜茶への茶葉転作されると従来の緑茶生産量も落ちるし緑茶の価格高騰も起こしてしまう。
そもそも抹茶にしろカフェインの摂取は通常の抽出したお茶より多いから飲みすぎるとカフェインのとりすぎになってしまう。
健康志向ならお茶は抽出したものをHOTかICEにして飲んだ方がよい。

話がそれたが、紅茶の味は生産地で変わるのは当たりまえ。

発酵茶である紅茶としての品種は“べにふうき“や“べにほまれ“があるが、三重県のべにほまれは一度途絶えてしまったらしい。今再興が進められているが、はやく復活してほしい。
現在の産地は静岡と鹿児島がメインのようだ。お茶のイメージから商魂たくましい京都では和紅茶を出す店が多くなった。
なにも京都で出さなくてもよいと思うがお茶目当ての観光客が多い土地で売るのはやっぱりメリットがあるのだろう。

余談だが、お茶には「合組(ごうぐみ)」というものがある。
毎年のお茶の味を均一以上に保つために複数の茶園の茶葉をミックスする手法のことだ。
どちらが優れているとか品質がよいという話でなく、求める味が違うということだ。
ちなみに、わが故郷の丹後地方の舞鶴には宇治茶の合組に使われる高品質茶葉が生産されている地域がある。
ここではお菓子用の高級抹茶も生産されている。
表に出てこないのは、いかんせん生産量が少ないからだ。
宇治茶は宇治周辺でしか栽培されていないというしれっとした風潮があるのになにもコメントしないのはいかにも京都らしい。
最近はインターネットの時代で結構その界隈では知られているからもっと名前がでてもよいと思うが、あまり値上がりされたり、買い占めされると昔からのお客が困ってしまうのでどっちがよいのか難しいところだ。

最近YOUTUBEを見ると結構和紅茶の記事をのせておられる方が多い。
百貨店の和紅茶フェアも頻繁になってきた。
国内であれば、行こうと思えばいけるし生産者の顔も見えるから安心という側面もあるんでしょう。
国内なら茶葉の試飲をしてフレッシュなものが楽しめますからね。
個人的には、日本茶の生産量の減少につながる紅茶の生産だけは避けていただきたいと強く願います。

ワインでもそうだが、”ニューワールド“が脚光を浴びているのが世界的な傾向だから紅茶もインドやセイロン、中国に限らなくてもよいのでしょう。
日本産がその中にはいってもいいでしょう。
一つだけ個人的な和紅茶への希望があるのですが・・・

実をいうとケニア産茶葉はセイロンより多く出荷されており世界第三位の生産だし、輸出量では世界一。。。(^_^;)
なので紅茶の生産国をパッケージでみると、ケニアやインドネシアが書かれているものが多くみられる。
しかしこれらの国は、ティーバッグに使用するCTC製法のものがほとんどなので“高級な茶葉“という観点では残念ながら見かけることはあまりない。
逆に普段飲みのマグでティーバッグを口にすることが多い方には、実は飲みなれた味と言えるかもしれない。
私は最近ティーバックを飲む機会が低いので、純粋にちゃんとした「ケニア紅茶のブラックティ―を飲んだことは実はないです」と白状しないといけない。
なので評価する立場にはない人間です。
フレーバードティーには混ざっていることも結構ありますが、これで中の紅茶のみの評価をしろと言われても残念ながらそれがわかるほど舌が肥えていない。

グダグダそんなことを書いたが、その訳は 影の紅茶大国としてではなくインドやセイロン、中国と肩を並べていると自信をもって言えるように “日本の紅茶はフルリーフが主” になってほしいからだ。
高品質至上で日本茶のように葉っぱの袋売りが当たり前になってほしい。
ティーバックやCTCなど一部であっても良いが主流派はリーフで提供されて茶園の顔が見えるべき。
そうであってこそ、本当の意味で “和紅茶っておいしい” となるのではないでしょうか。


参考地図:英国屋さんのダージリン農園紹介地図から引用

【アッサム派】
私はダージリンより「アッサム」が好きという方もいる。
紅茶の甘みを好まれる方はこちらがあっていると思う。
良いアッサムはミルクのような甘い香味やハチミツ香、ものによってモモやアンズ香などのフルーツ香がする。
そのため、ミルクティーにすると抜群に相性がよい。
なんでもダージリンと違うこの地方独特の虫にハミハミされた葉が質の良い甘みを生み出すらしい。

この地方のシングル・エステート・オリジンにも名茶園があり、私の一押しは ” ハルマリ / Halmari ”。
ここのフルリーフの SFTGFOP1 グレードの茶葉は最高だ。
モカルバリに隣接する近くの ”マノハリ / Manohari” も有名。
どちらもゴールデンチップをふんだんに含む最高級の茶葉。

クローン種で評判の ”マンガラム / Mangalam” もこの東部地方の有名茶園。
わたしがアッサムらしいとして好きな農園がある地域だ。

他に西部の “ドゥームニ / Doomni” のフラワリーなニュアンスが好きな方もいらっしゃるだろう。

こちらの地方も春摘みと夏摘みで好みが分かれるようだ。

質の良いブレンダーが提供するダージリン茶葉をロイヤル・ダージリンと呼ぶようにアッサムはモルティ・アッサムと呼んだりする。

【ニルギリ派】
ニルギリ地方の茶葉は私の若い頃は、大量生産用CTCの茶葉のイメージだった。

この地方は南の地域で年中収穫できるが、実は「ウインターフロスト」と呼ばれる冬摘みの高級茶葉がある。
最近知られるようになって日本での知名度はまだ低い。
お店によってはシーズナルで発売されるのでどうせなら高品質のものを探して飲んでほしい。
渋みが少なく柑橘系の香りが強いので アイスティーにすると相性がよいようだ。
この青い柑橘系の味わいは、好みが分かれるところだと思う。
個人的には、アイスティーにしてさわやかに飲むとよいお茶さと思う。



Darjeeling Puttabong FTGFOP1
Assam Halmali SFTGFOP1
Nilgiri Chamraj FTGFOP1

ダージリン、アッサム、ニルギリの一般的違い

ダージリンとアッサム、ニルギリの見た目の違いは
同じフルリーフではあまり感じない。
グレードでゴールデンチップやシルバーチップ、
緑葉の入っている割合やより方が違う位。

個人的にはたくさん飲む人は、ティーバッグのダストやCTCの
粒の細かいものよりフルリーフ(OP)や大きめの少しカットした
程度のBOPをお勧めする。
理由は、タンニンの抽出がカットが少ない方が低いから。

同じ地域でも味の傾向は正直茶園毎でバラバラだが、大別すると:

・ダージリン
高地産。春、夏、秋摘み。
爽やかな香りと澄んだ水色が基本。
高品質はとろんとした甘み。茶園によってマスカテルな香り。
高品質ほどストレートで上品な香りを楽しむのに適している。
甘みやハチミツ臭を感じるタイプはミルクでも良い。

・アッサム
低地産。春、夏、秋摘み。
コクのある味と濃い水色が基本。
ミルク臭や黒糖を感じる甘み。
高級葉を生産する茶園ものは、ストレートでも甘みを
感じるためスコーンやクッキーなど甘いスイーツと一緒だと
そのままミルクなしでも可。
もちろん、ミルクをいれるとさらに特徴が際立つ。

・ニルギリ
高地産。年中あるが、旬は冬摘み。
一般にはクセがなく、軽やかで飲みやすい味。
ほのかな草や柑橘系の香りがあるものもあるが、
スパイスの生産地と同じのためか高級茶園の冬摘みの
茶葉にはむしろスパイシーな味わいがあるので好みが
分かれる。


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